【漏油修理】油漏れ用パワーシーラント
概要
漏油止め用パワーシーラントは、西日本電設独自開発のシーリング材です。
弊社が開発した、エポキシ樹脂系“パワーシーラントN(低温速硬化タイプ)”と“パワーシーラントS(耐熱タイプ)”は、耐久性・耐熱性・接着性に優れているだけでなく、従来必要であった二次シーラントが不要なので作業工程の簡略化が可能になります。
(特許第5744158号 2015年5月15日登録)
特長
①二次シーラント不要
優れた油面接着性と強靭性を合わせ持つことにより、一次シール施工のみで完全に漏油をストップします。
②優れた油面接着性
特殊変性エポキシ樹脂を使用するとともに、フィラーの適切な選択により優れた油面接着性を示します。
③速硬化・低温硬化が可能
硬化剤の選択により、低温下でも短時間で硬化します。
④優れた耐熱性
耐熱性に優れた特殊変性エポキシ樹脂の使用により、高温時の接着性も良好です。
耐熱性のレベルにより標準グレード(パワーシーラント N)と耐熱グレード(パワーシーラント S)があります。
⑤優れた耐久性
耐衝撃性に優れた特殊変性エポキシ樹脂を使用していますので、振動や温度変化に強く接着耐久性に優れています。
性状
主剤 | 硬化剤 | ||
外観 | 淡黄色ペースト状 | 灰白色ペースト状 | |
比重 | 1.16 | 1.40 | |
配合比 | Nタイプ | 100 | 60 |
Sタイプ | 100 | 40 |
硬化性
NタイプはSタイプに比べ低温硬化性に優れています。
測定温度 | ||||
10℃ | 20℃ | |||
可使時間 | 固着時間 | 可使時間 | 固着時間 | |
Nタイプ | 5分 | 30分 | 3~4分 | 20分 |
Sタイプ | 20~30分 | 120分 | 5~10分 | 40分 |
接着性と耐熱性
引張りせん断接着強さの温度依存性(JIS K6850、鋼板/鋼板)
恒温槽内での引張りせん断接着試験(左:全体図 右:試験の様子)
耐久性
試験方法
- 絶縁油封入チャンバーのフランジ端面とコルクパッキングの間に0.8mm径の銅線を挟む
- 0.05MPaの窒素圧をかけて人為的に漏油させる試験装置を用い、漏油止め施工
- チャンバーを恒温槽に入れヒートサイクル試験により耐久性を評価
ヒートサイクル試験は下記いずれかの条件を1サイクルとし10サイクル行い漏油の有無で耐久性を判定
- 条件① -20℃/3時間→20℃/30分→80℃/3時間→20℃/30分
- 条件② -10℃/3時間→20℃/30分→100℃/3時間→20℃/30分
試験結果
試験条件 | ①-20°C/3時間→20°C/30分→
80°C/3時間→20°C/30分→ |
②-10°C/3時間→20°C/30分→
100°C/3時間→20°C/30分→ |
パワーシーラント N | ◎ | 〇 |
パワーシーラント S | ◎ | ◎ |
▼チャンバーの外観
▼ヒートサイクル試験中